戦争にチャンスを与えよ (文春新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 無自覚な意見や賛同は、自分の意と異なる可能性がある。

  • 英国のすごさを再認識した

  • 言われてしまえばそうだが、人道的立場から思いもつかなかったこと。頭を殴られたかのような衝撃は久々。
    「戦争には目的がある。その目的は平和をもたらすことだ。人間は人間であるがゆえに、平和をもたらすには、戦争による喪失や疲弊が必要になる」ということだ。外部の介入によって、この自然なプロセスを途中で止めてしまえば、平和は決して訪れなくなってしまうのである。

  • 戦争にはその両側にいる人を傷つけ疲弊させ、それによって争いを解決にする力がある。和平工作はその機能を阻害するとんでもないことというのが主な主張。オモシロイおっさんのとんでもない話。

  • 今このタイミングで読むと言うのは少し乱暴な気もするが、逆に今読むからこそ、その内容を真剣に考えるのかもしれない。
    自分の考えてたことを、より具体的に的確で美しい文章にまとめられている感じで、少々恐ろしくなる部分もある。

  • まあ右な感じの著者ですが、一部、確かにそうだよなぁ、ということもありました。人類にとって戦争と平和といのは永遠に難しいテーマです。

  • 一部論文も載っているが、基本的は著者に対するインタビュー集なので、主張に同意する云々によらず、論旨を補強する材料が少なく、ちょっともどかしい。

    表題の意味は、戦争を介入により中途半端に終わらせるのは最悪ということ。

    中途半端な停戦により、互いに戦後の復興ではなく、次の戦争への備えをすることとなり、国が発展しなくなる。

    それよりかは戦争をやり切ることにより、互いに戦争に疲弊し、平和を求める気持ちが生まれ、それにより平和を生み出すための次の時代に進めるということ。

    補強材料が少ないので完全には納得しかねるが、一理はあると思う。

    ただあくまでも一理であり、これが正しいとは完全には同意しかねる。

    またパラドキシカル・ロジックという物事が線形に進まないという話があるが、これは完全にゲーム理論の話であり、特に目新しい内容ではない。

    イーリアスの「男は戦いを好む」、「女は戦士を好む」という古代の教え(?)が失われたことがどうたらこうたらの話にいたっては、そもそも真偽を検証しようがないし、これを今更主張してもなという感じ。

    ロシアの捉え方とか、イギリスの生き方・考え方の話とか面白かったんだけど、全体的にはまあ主張の半分くらいしか同意できないかな。

  • いや、ちょっと時代遅れのマッチョ感はあるが、言っていることは割とまともかもしれない。
    第1次大戦後のパシフィスト運動が、ヒトラーの台頭を許したように、何でもかんでも自民反対だけじゃ、何も話は進まない。
    戦争が悲惨なことは、誰でも納得する。
    でも、官邸前で変なデモして
    何とか、なるほど世の中は甘くない。
    と、
    言うか、
    デモを行えば行うほど、北朝鮮を挑発し、中国に
    「尖閣へ行っても大丈夫!」というメッセージを与えることになるだけ。

    全面的に、ここは正しいと思う。

    ただし、
    全面的に間違っているところもある。
    全部の男が戦争が好きで、全部の女が戦士が好きなわけじゃない。
    そんな甘いことで、子供は増えない。

    ここ、完全に、間違っている。
    ので、まあマイナス二点かな?

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著者プロフィール

ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級アドバイザー。戦略家であり、歴史家、経済学者、国防アドバイザーとしての顔も持つ。国防省の官僚や軍のアドバイザー、そしてホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーを務めた経歴もあり。米国だけでなく、日本を含む世界各国の政府や高級士官学校でレクチャーやブリーフィングを行う。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。著書は約20ヵ国語に翻訳されている。邦訳には『クーデター入門』(徳間書店)、『ペンタゴン』(光文社)、『アメリカンドリームの終焉』(飛鳥新社)、『ターボ資本主義』(TBSブリタニカ)、『エドワード・ルトワックの戦略論』(毎日新聞社)、『自滅する中国』(芙蓉書房出版)、『中国4.0』(文春新書)、『戦争にチャンスを与えよ』(文春新書)がある。

「2018年 『ルトワックの”クーデター入門"』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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