世界紀行とあるように、菌類研究者である著者の海外採集のドタバタ顛末記となっている。学術書に出てこない研究の側面を描きたいという姿勢は大切だと思うが、正直なところ、もう少し研究の内容についても読みたい。旅行を面白く書く書き手というのは他にたくさんいるので、やはり著者の専門である雪腐病菌について、なにが面白い点なのか、採集して持ち帰ってどんな実験に用いられるのかとか、どんな発見が期待できるかとか、そういう描写のボリュームがほしいところです。ページ数すくないのでキツかったんだろうけど、編集に少し首をかしげる部分があった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年7月20日
- 読了日 : 2016年7月19日
- 本棚登録日 : 2016年7月19日
みんなの感想をみる