なかなか興味深く、ためにもなりました。
名著『日本人の英語』のマーク・ピーターセン先生著ですが、あちらがややエッセイ的に色々なテーマが取り上げられているのに対し、こちらは先生が大学生の英作文指導を通じて多く出会って来た典型的な日本人の英語の「おかしなところ」を、
1. 時制
2. 冠詞・数の意識
3. 基本動詞・助動詞の使いこなし
4. 仮定法の基本
5. 日本人が多用するso
6. itとthatの使い分け
7. 単語の無意味な繰り返し
8. 論理の飛躍
といったテーマに沿って、まとめられているので、とてもポイントが分かりやすい。
そして、先生が日本の中学の教科書を調べてみたところ、これらの日本人の「おかしな」英語は、むしろ教科書を忠実に学んできたためでもあるかもしれないという…
中学教科書から抜粋された「おかしな」例文多数。
日本の英文法教育のあり方もそろそろ抜本的に見直す必要があるのかも…とさえ感じました。
良書。
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- 感想投稿日 : 2015年3月2日
- 読了日 : 2015年3月2日
- 本棚登録日 : 2015年3月2日
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