以前朝刊でオススメされていて気になっていた本。
過去に悲しいことがあってずっと引き摺り続けてきたふたりが「おつきあい」に至るまでの話。「計」という字が取れたままの不思議な佇まいの時計屋さんに住む青年に次第に惹かれて行く主人公。だけど自分は彼が思い出に住まわせている少女ではないと信じていたから、好きなのに素直に飛び込むことが出来ない。
様々な人の「思い出」を修理しながら、最後にようやく自分の過去を修理して手を取り合う二人に、暖かい気持ちになりました。
ちょっぴり不思議な雰囲気の寂れた商店街のお話。切なくて、ほろりとします。たそがれ堂と同じような空気を纏いながらも、こちらは幻想的ではありつつも生きている人間の物語。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館利用
- 感想投稿日 : 2013年11月11日
- 読了日 : 2013年4月18日
- 本棚登録日 : 2013年11月11日
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