色鉛筆で描いたような緻密な絵。
繊細な色使いが、大自然を柔らかく包みます。
主人公は、サイの親子。
お母さんは横腹に大きな傷があります。
その怪我は誰がどのようにしてつけたものなのでしょう。
原因は、ちょっとした誤解でした。
子供を守ろうとした親どうしのぶつかりあい。
でも、お母さんの傷は深く大きな傷になってしまいました。
心配してウロウロするだけの子サイ。
でも、大丈夫。
自然の中では「おたがいさま」っていう立派な仕組みがあるのです。
大自然は厳しい、と思いがちですが助け合う動物たちもいて
なんだかほっとさせられます。
人間の社会でも、そういうことってありますよね。
ちなみに、お母さんサイを助けてくれるのは「サイドリ」という小さな鳥。
とまる相手が決まっていて、危険も知らせてくれる、
サイやキリン、カバなどにとっても貴重な仲間です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ちいさいこの絵本
- 感想投稿日 : 2010年8月17日
- 読了日 : 2010年8月16日
- 本棚登録日 : 2010年8月16日
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