赤い指 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年8月12日発売)
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本棚登録 : 27178
感想 : 1896
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加賀恭一郎シリーズ7作目。
加害者家族の子供と嫁がクズすぎてめちゃくちゃ胸糞悪かった。母親の気持ちを思うととても悲しくて、残酷な仕打ちに胸が痛みました。でもこの母親のやり方もちょっとどうかと思うけど…。
基本的にミステリは探偵の活躍を主眼に読んでいるので、加害者被害者に肩入れして読むことはあんまりないんですが、東野作品は加害者を殺したくなるくらい憎く思ったり、逆に同情したり、被害者の方に同情したりと、揺さぶられることが多いなと気づきました。それが読んでいてしんどい時もあるけど。
このシリーズは順不同で読んでるんですが「眠りの森」からのこの作品はいい流れだったなと思いました。加賀さんと父親の間には他人には窺い知れない絆が確かにあったんだということがラストで分かってよかった。
色々な家族の在り方がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2015年4月16日
読了日 : 2015年4月7日
本棚登録日 : 2015年4月7日

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