現在、中国で最高権力を握っている習近平の姿を、朝日新聞中国特派員であった著者が暴く。
といっても、いきなり米国にいる習近平の娘を一年間かけて追い求めるとか、米国に存在する政府高官や富豪の二号さんが暮らす町の取材とかで、いきなり出鼻をくじかれる。
その後も、丹念な取材?で群雄割拠の中国の中で、権力を握り続ける習金平を描いてはいるが、書いてある内容はなんとなく夕刊紙。逆に言えば、夕刊紙や週刊誌にかかれるような、どたばたで陰惨な劇が、中国権力層では繰り広げられているのだなと、取材を元に実感する思いがした。
いずれにせよ、中国の政治体制は人民のための共和国では決してなくて、一部権力者による絶対的な皇帝制であって、諸外国はお金があるときはすり寄っていくけど、金の切れ目が縁の切れ目になるのでしょうね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2016年1月19日
- 読了日 : 2016年1月19日
- 本棚登録日 : 2016年1月19日
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