ピンザの島 (一般書)

  • ポプラ社 (2014年2月5日発売)
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感想 : 20
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3人の若者が、工事現場のアルバイトをするために離島に向かう。そこには、コンビニはおろか1軒のお店も無く、携帯電話は通じない。そして、そこにはピンザ(やぎ)が住んでいる。
離島でパラダイスのような自然のなか、自由に生きるイカレタ生活。そんな小説になっていくのかと思っていたら、そうではなかった。
若者たちは、島の生活に受け入れられたわけではなかった。
不自由な生活の上に、島の住民とのトラブル。
しかし、その生活の中、生きる目的を持っていなかった若者たちは、何かを掴み始める。
そして、ひとりの青年は、ひとつの大事なタネをみつけ、それともに島の暮らしを続けることを選択する。
命を感じる小説だった。そして、舞台に登場してくるピンザの姿、また、つねに底にある自然の描写に、作者の細やかな愛情を感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年7月14日
読了日 : 2014年7月14日
本棚登録日 : 2014年7月14日

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