彗星の住人―無限カノン〈1〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2006年12月22日発売)
3.75
  • (26)
  • (25)
  • (47)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 244
感想 : 30
4

無限カノン三部作の1作目。
主人公の両親、祖父母、曽祖父母の出会いと恋が語られる。
曽祖母は蝶々夫人、その息子が祖父。祖父は通訳として占領軍と関わる。その息子である父は占領軍元帥の愛人を寝取る。そんな血脈を主人公は受け継ぎ、自身も恋が生きる目的とする人生を無意識に歩む。
二部への布石という役割は否めないが、それぞれが個性的であり共通点を持っている。本当に欲した人とは悲恋に終わるが、結果的には添い遂げる相手があり子も授かっている。まぁ、それはそれでな感じ。
やはり文章がきれい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年5月15日
読了日 : 2011年3月21日
本棚登録日 : 2011年3月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする