コネクトーム:脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか

  • 草思社 (2015年11月18日発売)
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感想 : 17
5

科学の行きつく先をも感じる事のできる本。
脳にまつわる研究の歴史とその行く末について、一般読者でも理解できるよう、寓話や具体的事例を数多く交えて著述されている。
訳も、日本人読者の理解を助けるべく挟まれた訳注も含め、分かりやすいように感じられた。

私には、脳科学の在り方自体も「コネクトーム」なのだ、と思われた。興味対象の異なる他の研究者からの刺激により、自分自身の在り様も、そして、つながり自体も変化していく...。
その行く末が無意味なものにならないよう、祈るばかりだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 吾唯足知
感想投稿日 : 2016年2月23日
読了日 : 2016年2月22日
本棚登録日 : 2016年2月23日

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