シリーズ2作目。いろいろかなりネタバレです。
今回は予知能力を持つという妖人『件』を名乗る占い師を巡る話。
前回よりはそこまで妖人の属性と絡めた展開ではなかったかな。
それにしてもちょっと全体のまとまりが弱いかなと。
青目の特性があまりはっきり示されていないので「暗示」にやたらあっさりかかっちゃったんだなという印象があったり、暗示状態と照子の日常とテルの日常の間での動きがよく見えないので、照子とテルが同一人物だというのはわかるけど、本来の性質が朧げで、マメとテルの関係性のエピソードがオチにすんなり直結できなかったり。
照子と咲耶の日常の関係性も繋がりを把握しづらいなとか、サブエピソードとしての「二口女」があんまり本編と絡みきれてない気もするとか、殺された「件」の影薄すぎやしないかとか。
「ネット社会」の負の特性や「占い」の掘り下げはいろいろと納得できるし、1つ1つの文章が言いたい事はよくわかるんだけど、主要キャラクター以外の人物がふわっとしすぎて、全体としてぼやけたのかなと。
主要キャラクターはかなり書き込まれてきて、生き生きしております。
ふと建築探偵シリーズのコミカライズ、やまねさんでもありだったんじゃないかと思った(笑)。だってどうしてもマメが蒼…もご。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年7月18日
- 読了日 : 2012年7月18日
- 本棚登録日 : 2012年7月18日
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