ヴィンランド・サガ(12) (アフタヌーンコミックス)

著者 :
  • 講談社 (2012年11月22日発売)
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本棚登録 : 127
感想 : 2

 逃亡奴隷ガルザルとアルネイズの物語。逃亡奴隷はただ凶暴なだけではなかった。彼に宿る強い想いがあった。戦いの嵐の中で子供を失ったアルネイズさんにも強い想いがあった。
 「蛇」がスヴェルケル大旦那に読み聞かせている聖書を盗み聞きするトルフィン。自分が殺した人たちを安らかに眠れる場所に連れて行くため,剣を必要としない地を作りたいと思っている。エイナルに話すうちに,幼い頃レイフから聞いたヴィンランドのことを思い出す。
 安らかな土地を築きたい想いはトルフィンもクヌートも同じなのに,選んだ道はこんなにも違うのか。アルネイズのために「蛇」と戦わねばならない状況で,トルフィンが取った方法は,かの日のトールズと同じだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2016年1月6日
読了日 : 2016年1月6日
本棚登録日 : 2016年1月6日

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