日清食品の二代目社長が書いた本。
カリスマ創業者が作り上げた偉大な会社を、二代目が継いだときの苦労話を、現役の社長(CEO)が赤裸々に書いているところが珍しく興味深い。
二代目のやることなすことにケチをつけたがる創業者(安藤百福)の姿は人間らしくていいが、自分は「バランス感覚の強い常識人」と自覚して、あえて「守成」の経営に徹する二代目も潔い。
創業者が忌み嫌うマーケティング理論を導入して着実に成果を挙げつつも、創業者が持っていた動物的な勘や執念にはかなわないと認識し、あえて「変人」を登用したりしている。
ちなみにタイトルは、チキンラーメンやカップヌードルに依存する「甘えの体質」だった日清食品を変えたい一心で、社長就任時に社内へ放った言葉であるという。
添付のDVDには、著者のインタビューとカップヌードルのCMが収められている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス・経済
- 感想投稿日 : 2010年1月23日
- 読了日 : 2010年1月23日
- 本棚登録日 : 2010年1月23日
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