聖女と言われる彼女も、実際これだけ悩み苦しんでいたのだと、そういう1人の人間ドラマとして描かれている。人を信じて、人に騙され、人に助けられ、人に振り回される。アガペー(神の愛)というのがいかに大変なものなのか…。「人を愛しなさい、人を許しなさい」と聖書は言うけれど、実際はこれほど難しいものなのだ。その困難に己の人生すべてをかけて挑戦したマザー・テレサは、やっぱり偉大な人だったのだろう。静かな感動に包まれる作品。
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- 感想投稿日 : 2012年5月5日
- 読了日 : 2012年5月5日
- 本棚登録日 : 2012年5月5日
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