犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫 た 1-19)

著者 :
  • 小学館 (2015年7月17日発売)
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本棚登録 : 208
感想 : 15

異世界の大学で、異世界大学生が異世界就活に悩むはなし。現代の色んなものが異世界言葉に置き換えられていて笑った。そうか、異世界のお祈りメールはこんな感じなのか。

公務員を騎士、会社員を戦士、フリーランスを冒険者に例える話がじーんときた。会社員経験があって現在フリーランスの田中ロミオさんだからこそ書ける感じ。冒険者を決して美化して描いていない。

無限に思えた自分の道が就活によってどんどん選択肢が削られて、ようやく自分の道を発見する、って話なんだと思った。そしてその道は、必ずしも自分の好みに一致するとは限らない。きつい。

こないだの俺ガイル短篇集にもあったけど、就活ネタの小説を読むと当時を思い出して沈む。

なんとなく「魔女の宅急便」を思い出したなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年8月12日
読了日 : 2015年8月12日
本棚登録日 : 2015年8月12日

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