異世界の大学で、異世界大学生が異世界就活に悩むはなし。現代の色んなものが異世界言葉に置き換えられていて笑った。そうか、異世界のお祈りメールはこんな感じなのか。
公務員を騎士、会社員を戦士、フリーランスを冒険者に例える話がじーんときた。会社員経験があって現在フリーランスの田中ロミオさんだからこそ書ける感じ。冒険者を決して美化して描いていない。
無限に思えた自分の道が就活によってどんどん選択肢が削られて、ようやく自分の道を発見する、って話なんだと思った。そしてその道は、必ずしも自分の好みに一致するとは限らない。きつい。
こないだの俺ガイル短篇集にもあったけど、就活ネタの小説を読むと当時を思い出して沈む。
なんとなく「魔女の宅急便」を思い出したなぁ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年8月12日
- 読了日 : 2015年8月12日
- 本棚登録日 : 2015年8月12日
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