RAILWAYS: 49歳で電車の運転士になった男の物語 (小学館文庫 こ 16-1)

著者 :
  • 小学館 (2010年4月6日発売)
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感想 : 28
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49歳の筒井肇に自分を見た人は多いのではないでしょうか?

家庭を顧みずに仕事だけの人生、本当はやりたいことがあった・・・



人生を良く、深く生きたい。生きて欲しい。



最後の場面では涙が止まらず、東海道線内で顔がくしゃくしゃになりました。



一流会社を退職して、運転手になった。



「やっと乗ってくれたね俺の電車に」

「うん」



「・・・由紀子」

「ん?」

「終点までちゃんと乗っててくれよな」

「はい」

由紀子はしっかりと返事を返す。



そう、線路のように二本のレールは併走する。

一本に重なる道だけがフ符の進む道とは限らない。

どちらかが、どちらを犠牲にするのでもない。

勝手な方向へ離れていくのでもない。



そういう夫婦の形を肇と由紀子は進んで行こうとしていた。



こうやって終点まで一緒に走ろう。



線路の続く限り走っていこう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 熱血感動
感想投稿日 : 2010年12月31日
読了日 : 2010年12月31日
本棚登録日 : 2010年12月31日

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