49歳の筒井肇に自分を見た人は多いのではないでしょうか?
家庭を顧みずに仕事だけの人生、本当はやりたいことがあった・・・
人生を良く、深く生きたい。生きて欲しい。
最後の場面では涙が止まらず、東海道線内で顔がくしゃくしゃになりました。
一流会社を退職して、運転手になった。
「やっと乗ってくれたね俺の電車に」
「うん」
「・・・由紀子」
「ん?」
「終点までちゃんと乗っててくれよな」
「はい」
由紀子はしっかりと返事を返す。
そう、線路のように二本のレールは併走する。
一本に重なる道だけがフ符の進む道とは限らない。
どちらかが、どちらを犠牲にするのでもない。
勝手な方向へ離れていくのでもない。
そういう夫婦の形を肇と由紀子は進んで行こうとしていた。
こうやって終点まで一緒に走ろう。
線路の続く限り走っていこう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
熱血感動
- 感想投稿日 : 2010年12月31日
- 読了日 : 2010年12月31日
- 本棚登録日 : 2010年12月31日
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