インフェルノ(角川文庫 上中下合本版)

  • KADOKAWA (2016年2月25日発売)
4.20
  • (22)
  • (12)
  • (8)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 168
感想 : 15
5

「映画の原作本を読もう」シリーズ。
ダン・ブラウンの「ロバート・ラングドン教授シリーズ」は「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」は読んでいたけれど、「ロスト・シンボル」とこの、「インフェルノ」は未読でした。
映画「インフェルノ」は謎解きよりアクションかなり比重を置いていて、話のテンポもかなり早かったので、原作はどうなのか、どう異なるのか確認してみたくて読んでみました。

ラングドン教授が、「ダンテの『神曲』の〈地獄篇〉を手がかりに、生化学者ゾブリストが仕組んだ破滅の「人口問題の解決案」を阻止する」というお話し。
ダンテの「神曲」を通奏低音に、物語の舞台となる3つの地で、だんだんとピースがはまっていくさまに、はやく読み進めたくてたまらなくなった。
本書はまた、場所や名所の記述も細かくて、フィレンツェやベネツィアに行きたくなる効果もある。すぐれた観光ガイドです。

映画と、原作の違いは「映画らしいメリハリを付けるため」の選択だったそうだけれど、個人的には、原作のエンディングのほうが好みです。映画を見た方にも、見てない方にも、原作を一読することをお勧めしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Novel
感想投稿日 : 2017年1月22日
読了日 : 2017年1月22日
本棚登録日 : 2016年10月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする