空想探偵と密室メイカー (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2011年8月4日発売)
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本棚登録 : 140
感想 : 21
3

名探偵を空想してリアルに会話するミステリマニアの女子大生と、その空想が知覚できてしまう友人が探偵役というのが面白い。知人の死体の第一発見者となった二人は事件を解明しようとするが…
密室に頸動脈を切断された死体、自殺の動機はなく凶器も見当たらないが、密室であるため自殺か他殺かも不明という状況や、二転三転する展開、終盤に明らかになる真相はいかにも新本格ミステリという感じで面白かった。
しかし空想で探偵を出現させてしまうといっても、あくまでも推理するのは本人なので快刀乱麻を断つというわけにはいかない。せっかく面白い設定なのに謎の解明にはあまり生かされていなかったのが残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ日本
感想投稿日 : 2014年9月7日
読了日 : 2014年9月7日
本棚登録日 : 2014年9月7日

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