八十六件の殺人を自供した佐藤誠。彼の殺人は死体を含めた完璧な証拠隠滅で事件そのものが発覚しないという完全犯罪がほとんどだった。
その彼が「遠海事件」では死体の首を切り、現場に死体を残し、警察に通報して発見者となったのはなぜか、という謎の解明に向けて、犯罪実録小説の形をとって物語はすすんでいく。
構成によってはわりと普通のミステリだったかもしれないが、目の前の問題を殺人で解決するという特異な人格の主人公に焦点を当てたことで、インパクトの強い作品になっていると思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ日本
- 感想投稿日 : 2014年7月28日
- 読了日 : 2014年7月28日
- 本棚登録日 : 2014年7月28日
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