さよなら渓谷

著者 :
  • 新潮社 (2008年6月1日発売)
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本棚登録 : 1430
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過去の忌まわしい記憶と、どこまでも付き纏う、歪んだ情念。本作の舞台である夏の季節がもたらす、皮膚にへばりついて剥がれない腐臭のように立ち昇る怨恨の帳。鬼畜の所業によって奈落へと突き落とされる者と、その業に囚われる者。許される事の無い罪が執り成す異常と言える愛の形。理解するには、余りにも常軌を逸している。しかし、その愛は紛いものであるのだろうが、罪の鋼殻を突き抜けた先にある、お互いの魂が求め合った本物の愛なのだと思いたい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代小説・ミステリー
感想投稿日 : 2013年9月3日
読了日 : 2013年9月2日
本棚登録日 : 2013年9月3日

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