空虹桜の背景放射熱»
3Kほどで、常にアタシとともにある100のモノたち。
レビュー by 空虹桜さん
こんなにも優しくて、柔らかい恋愛小説が読めるとは思ってもみなかった。<br />
「氷の海のガレオン」にあった一人称一視点の肉体感や切迫感から一歩遠のき、「小説」であるというフィクションの客観的なぬくもりがこの物語には敢然と横たわっている。<br />
たぶん、客観さの分だけレンジが広くなって、「ガレオン」が微かにしっくり来なかったアタシみたいな人間にもヒットしたんだろう。<br />
もしかしたら、優しさの分だけ、深さや鋭さや、本来もっとも受け取るべき人に刺さりきらなかったりするかもしれない。そういう人は改めて「ガレオン」を読めばいい。<br />
これから先どれだけ生きるかわからないけど、アタシは何度もこの本を読み返すだろうし、もしかしたら大切な人に贈るだろう。<br />
読むことが、読み終えることが、たまらなく嬉しかった。<br />
生きてて良かった。
登録日 : 2007年10月12日 19:41:55


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