里山資本主義を読了後、タイトルが気になって手に取ったら同じ著者でした。
メディアが流布していること、政府や野党が声高に叫んでいること、一般的に思い込んでいること等々、イメージの世界と現実の実態との乖離をまざまざと感じさせられました。
第四章の農業に関する対談中に「数字をチェックしないで嘆いている」という発言がありましたが、これはすべての分野で言えることではないかなと思いました。
実態がどうあれ、先行するイメージに囚われて喜んだり嘆いたり、危機感をあおったり。けれど現実は、そこまで楽観視できなかったり、逆に悲観するようなことじゃなかったりと、思い込みの逆である場合が少なくない。
もっと冷静に物事を見て、判断できるようにならなければ。そして、なにより学ぶことと、見ることと、体験することを怠ってはいけないなと痛感しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会・政治
- 感想投稿日 : 2015年8月2日
- 読了日 : 2015年8月2日
- 本棚登録日 : 2015年8月2日
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