年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

制作 : 安田洋祐(解説) 
  • プレジデント社 (2014年4月23日発売)
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「著者の分析によると、ハイテク産業で新たに一件の雇用が生まれると、その地域でサービス関連の新規雇用がなんと五件も生み出される。」

インターネットが普及し、これからは場所に縛られる事なく繋がると多くの人が考える中で、それでもやはり住む場所は働く上で大切だと説く本。

成功した場所や人のもとには、それに興味のある人が多く集まる。そして、その中の優秀なものがさらに多くのものを集める。つまり、成功が成功を呼ぶ好循環を生み出す。

現代社会では調べたいものをすぐに調べられるようになってきた。それでも、何か新しいことを知るには、それに関連する何かをまず知っておかなければならない。知識の伝播はローカルなもので、人づてに聞く情報こそが新しく私たちを導く。

大学進学はとてもおいしい投資。高卒と大卒では生涯賃金に五倍程度の開きができる。ただ、ある場所とある場所を比べると大卒よりも高卒の給与が良い場所もある。やはり働く場所は大切なのだ。そして、子供は大学に送るべきなのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2014年6月2日
読了日 : 2014年6月2日
本棚登録日 : 2014年6月2日

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