お茶の心、歴史、そのあり方など総合的に実によくまとめられている。
著者は三千家の一つである武者小路千家の若宗匠(次の家元)であるが、その立場からという以上にお茶が好きでたまらないのだと感じられる。
立場上一般人ではとても手にすることなどできない名品にふれ、名だたる指南役の方々からの教えをぐんぐん吸収して自分のものにしていかれたのだろう。
今、これほどわかりやすくお茶について書かれた本はそうないと思う。
お茶に興味のある外国人にもわかりやすいのではないだろうか。
内田樹氏との対談は、いやいやこんな考え方があったとは、と面白く読んだ。
この本でお茶に興味をもたれた方(特に女性の方)は森下典子さんの「日日是好日」もオススメ。
お茶をすることの意味を森下さんが自分の体験から書かれていて、具体的かつ納得の一冊だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2013年に読んだ本
- 感想投稿日 : 2013年3月7日
- 読了日 : 2013年3月7日
- 本棚登録日 : 2013年3月7日
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