大好きな怪獣シリーズ(MM9)のスピンオフかな。怪獣は主役ではなく、BMG(ボーイ・ミーツ・ガール)的なファンタジックなスタイル。ハードロックバンドのバラードの感じと言えば伝わるだろうか。
オープニングの「生と死のはざまで」は、まさにBMG的。あまりに夢っぽくてしらけてしまうけれど、おきまりのエンディングをけっこう読ませる展開がいい。次の「夏と少女と怪獣と」も、筋は凝っているものの、少年少女のラブストーリーって感じで50過ぎたおっさんが読むのが恥ずかしい。
後半部分「怪獣神様」は本作品の中で最もBMG的ではないけれど、しょうもない展開。エンディングを飾る、比較的長めの「怪獣無法地帯」は、この作品だけ読めばなんということもない作品だろう。しかし、この作品で「ジャミラ」を思い浮かべる人は少なくないと思う。これ絶対に「ジャミラ」だ。涙なくして読めない物語だ。あぁ、「ジャミラ」。世界の国旗が目に浮かぶなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2012年9月23日
- 読了日 : 2012年9月25日
- 本棚登録日 : 2012年9月25日
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