太陽の塔 (新潮文庫)

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著者 : 森見登美彦
spring18ticketさん 小説 フィクション   読み終わった 

これは笑った!これは面白い!!

太陽の塔が君臨する、奇妙で異質な世界観で繰り広げられる失恋騒動。もてない男たちが集まって誇大妄想を膨らまし非生産的思索を撒き散らし、クリスマス一色の京都を無闇に奔走するお話。いやー笑った。

冒頭は「仮面の告白」やら「地下室の手記」やらの匂いがぷんぷんしていて、やっぱ買うのやめよかな。。と思ったけれども、書評に全幅の信頼を寄せている友人の推薦を信じて、思い切って購入。見放さないで本当によかった。三島由紀夫やドストエフスキーが己の苦悩について大大大真面目に書き連ねているのに対して、著者はあくまで主人公に自身のあほさ加減を認識させている上にテーマが失恋なんだから、その救いようのなさといったらもう目も当てられない。

息を吸えば肺が凍りつき、泣けば今度は涙が凍る!骨身に沁みる京都の寒さと失恋の痛みが、真に迫って感じられました。デビュー作だからか、表現や単語の組み合わせ方が凝りに凝っていて、著者がそうとう長い間こねくり回していた様子が窺える荒削りな一冊。リズムも語呂もいいし、比喩表現の的確さはDTまっちゃんレベル。「太陽の塔」で、森見登美彦氏の大ファンになりました!黒髪の乙女を追いかけるすべての男性にメリークリスマス♪

レビュー投稿日
2011年3月9日
読了日
2010年12月25日
本棚登録日
2013年12月1日
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