○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2017年4月14日発売)
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本棚登録 : 1488
感想 : 142
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「ミステリが読みたい! 2015年版」第1位!(国内篇 新人部門)
第50回メフィスト賞受賞作

うーーーーーーーーーーん。

非常に感想を述べにくい。
巻末の麻耶雄嵩さんの書評が的を射すぎていると思うのだけれど、
良くも悪くも「読者をなめ腐った」仕上がりになっている。

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、
仮面の男・黒沼が所有する孤島での、
夏休み恒例のオフ会へ。
赤毛の女子高生が初参加するなか、孤島に着いた翌日、
メンバーの二人が失踪、続いて殺人事件が。
さらには意図不明の密室が連続し……。
果たして犯人は? そしてこの作品のタイトルとは?
(amazon内容紹介)

犯人当てだけでなく、タイトルも当ててみろという作品。
それ自体は面白い試みなんだけれども、
タイトルを当てる意味、みたいなのは正直何処にもなかったし、
タイトルがわかった所で…という感じ。
何というか、タイトルがわからないという点が目を引くにもかかわらず、
それがそこまで意味をなさないというか。

内容に関しても、ロジカルであるというのは理解できるのだけど、
それが文体や雰囲気に合っていない感じを受ける。

ただそういう書評みたいなのは必要ない気がする。
まじめに考えるのが馬鹿らしくなるような、
奇抜である、という点にのみぶっちぎった作品。
(だから内容と作品のロジカルさに違和感があるのかもしれない)
メフィスト賞受賞は納得。

ひたすら下品です。

電車での移動など、時間潰しにどうぞ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年7月15日
読了日 : 2017年7月15日
本棚登録日 : 2017年6月27日

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