研究室の先輩から紹介された本です。東京大学を卒業し、自衛隊・アメリカで研修したのちに厚生労働省で医系技官として働いた村重直子さん著。端的に言えば医系技官に対する批判の書で、医療崩壊が叫ばれる日本の現在抱えている問題について言及しています。本全体からアメリカマンセー臭がしますが、アメリカの医療には心がないと書いたり、少しちぐはぐな印象を受けました。とにかく医系技官が悪い!というスタンスから本を書かれています。たしかに医療行政の中枢ですので多くの責任があり、ペーパードクターが多いのは事実でしょうが、文句ばかりが羅列されているように思います。勿論解決策も書かれてはいます。これまで医系技官について書かれた本を読んだことがなかったので、医系技官の実情が書かれており勉強になりました。ただ、偏った意見から書かれているので好き嫌いがはっきり分かれそうな本かなと思いました。一言で表すなら「アメリカ帰りのアタシの奮闘日記☆」という印象です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
医療関係
- 感想投稿日 : 2011年7月9日
- 読了日 : 2011年7月9日
- 本棚登録日 : 2011年7月9日
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