17歳のカルテ コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : ジェームズ・マンゴールド 
出演 : ウィノナ・ライダー 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.77
  • (112)
  • (190)
  • (184)
  • (15)
  • (4)
本棚登録 : 917
感想 : 140
5

1999年公開のアメリカ映画。



1967年、
精神不安定から
自殺を図ったスザンナは、
両親により強制的に
精神療養施設に入れられることに。

そこで
『境界性人格障害』と診断された彼女は、
エキセントリックで魅力的な患者
リサと出会う…。


様々な心の病に苦しみながらも
健気に行き抜こうとしている
同世代の女性たち。

彼女たちとの交流を通じ
やがて少しずつ
スザンナは
自立心を取り戻していく…。


名作『カッコーの巣の上で』の
女性版とも言える
大好きな映画です♪


アイスクリーム屋や
『ダウンタウン』を弾き語るシーンは
今でも思い出せるし

観るたびに
心の柔らかい部分に響いてきます(T_T)


少女たちの不安定な精神状態を、
この映画はあくまでも
病気としてではなく、
思春期の揺れる心情からくるものとして描いています。

病気と
そうじゃない人たちとのボーダーラインって
なんなんだろう…。

周りの人間に理解されなければ、
それは異常(病気)なんだろうか?


自分に正直で
壊れやすい心を持った普通の少女たち。


ただ
心の降り幅が
人より大きいだけ。

自分たちの周りに普通に生活している人たちの中にも
多かれ少なかれ
彼女たちと同じ悩みを抱えてる人たちは
沢山いるだろうし、

その辺の境界線って
本当に曖昧なんだなって思い知らされたような気がします。


『心の病』というテーマを借りて、
人と解り合うことの意味や
人生は自分が選びとるものという
メッセージも秀逸な傑作です♪


キャストには
原作に惚れ込み
自ら製作・主演(スザンナ役)をこなした、
『シザー・ハンズ』
『リアリティ・バイツ』の
ウィノナ・ライダー。

エキセントリックなリサ役には、
この作品で
アカデミー賞と
ゴールデングローブ賞の助演女優賞を受賞した
アンジョリーナ・ジョリー。

けどこの作品に関しては
完全に
アンジーの一本勝ち(笑)(^O^)

前髪パッツンで
存在感抜群の彼女を
初めて知った映画でした。

他に
凛としたウーピー・ゴールドバーグ、

まだ初々しい
ブリタニー・マーフィーの熱演も心に残ります。


安易なハッピーエンドでは終わらない作品だけど、

自分を好きになれない人や
自分の存在に
疑問を持ったことのある人なら
必ず何かが残る映画だと思います(o^-^o)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2012年2月3日
読了日 : 2012年2月3日
本棚登録日 : 2012年2月3日

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コメント 2件

海人丸さんのコメント
2012/02/06

遅くなりましたが
コメントありがとうございました!
私も色々と参考にさせて頂いて、コメントなど残すこともあるかと思いますがよろしくお願い致しますm(_ _)m


有名な作品ですが、実はまだ観たことがありませんでした。
タイトルから、青春がテーマでけっこうアッパーな?(笑)映画だと思っていて避けていたんですが、レビューを読んで、観てみたくなりました

テーマとしてすべての人に共通する悩みをさらけ出すといったものは好きなので、観てみようと思います!

円軌道の外さんのコメント
2012/02/07


コメントありがとうございました(^O^)

実話が基になっているので
リアリティあるし、

コントロールできない思春期の心の揺らぎを
経験したことのある人なら共感できるだろうし、

音楽や
アンジーの名演も含めて
時が経っても
記憶に残る映画だと思います。


また機会があれば
チェックしてみてくださいね♪


こちらこそ
これからよろしくです(^_^)

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