1999年公開のアメリカ映画。
1967年、
精神不安定から
自殺を図ったスザンナは、
両親により強制的に
精神療養施設に入れられることに。
そこで
『境界性人格障害』と診断された彼女は、
エキセントリックで魅力的な患者
リサと出会う…。
様々な心の病に苦しみながらも
健気に行き抜こうとしている
同世代の女性たち。
彼女たちとの交流を通じ
やがて少しずつ
スザンナは
自立心を取り戻していく…。
名作『カッコーの巣の上で』の
女性版とも言える
大好きな映画です♪
アイスクリーム屋や
『ダウンタウン』を弾き語るシーンは
今でも思い出せるし
観るたびに
心の柔らかい部分に響いてきます(T_T)
少女たちの不安定な精神状態を、
この映画はあくまでも
病気としてではなく、
思春期の揺れる心情からくるものとして描いています。
病気と
そうじゃない人たちとのボーダーラインって
なんなんだろう…。
周りの人間に理解されなければ、
それは異常(病気)なんだろうか?
自分に正直で
壊れやすい心を持った普通の少女たち。
ただ
心の降り幅が
人より大きいだけ。
自分たちの周りに普通に生活している人たちの中にも
多かれ少なかれ
彼女たちと同じ悩みを抱えてる人たちは
沢山いるだろうし、
その辺の境界線って
本当に曖昧なんだなって思い知らされたような気がします。
『心の病』というテーマを借りて、
人と解り合うことの意味や
人生は自分が選びとるものという
メッセージも秀逸な傑作です♪
キャストには
原作に惚れ込み
自ら製作・主演(スザンナ役)をこなした、
『シザー・ハンズ』
『リアリティ・バイツ』の
ウィノナ・ライダー。
エキセントリックなリサ役には、
この作品で
アカデミー賞と
ゴールデングローブ賞の助演女優賞を受賞した
アンジョリーナ・ジョリー。
けどこの作品に関しては
完全に
アンジーの一本勝ち(笑)(^O^)
前髪パッツンで
存在感抜群の彼女を
初めて知った映画でした。
他に
凛としたウーピー・ゴールドバーグ、
まだ初々しい
ブリタニー・マーフィーの熱演も心に残ります。
安易なハッピーエンドでは終わらない作品だけど、
自分を好きになれない人や
自分の存在に
疑問を持ったことのある人なら
必ず何かが残る映画だと思います(o^-^o)
- 感想投稿日 : 2012年2月3日
- 読了日 : 2012年2月3日
- 本棚登録日 : 2012年2月3日
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