彷徨者たちの帰還 ~守護者の絆~ (リンクスロマンス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス (2014年6月30日発売)
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本棚登録 : 133
感想 : 14
5

新しい聖獣と対の絆cpがまた増えました。シリーズも第4弾となって、そろそろ中だるみがあるんじゃないかと危惧していたところ、これはとても目新しい印象の聖獣と騎士の登場で、またもやググっと物語に引き込まれてしまいました。

今回の主人公のキースは、不幸な生い立ちで殆ど野生化して生き延びてきたという変り種。まあ、不幸なのはデフォですけどね…
でも、聖獣とは知らずにずっと共に生きてきたフェンリルとの流浪生活というか、逃亡生活というか…これが想像力をかき立ててくれる面白さで、まさにワイルドライフ。息もつかせぬ面白さでした。
『いい旅、夢気分。野生児二人旅』っていう仮タイトルよりは、かなり生死ギリギリ気分でしたけど…!グルメ、観光、カルチャーショックは、確かに見ることができましたww
いつもよりはcp内での痛いイザコザはなかったので、センセ基準としてはラブラブで甘いほうだと思います。セリムがノロケで頭痛を起こしてるくらいには!

今までの騎士たちも濃い特徴の持ち主だったけど、今回のキースは攻じゃなくて受、というところに喰いついてしまいました!汚いけど美しいんです。強いけど一途でフェンリル以外は信用することができない人間嫌い。彼が広い世界のことを知り、信じあえる仲間を得て心を開くまでの様子に感動しました。
聖獣攻…かなり萌えます。慈しんで育てた子が自分より大きくなって、強くたくましくかっこよく成長。
逆転するところに萌え。

「彷徨者たちの帰還」では、自分達の本来の使命に気づくまでの変遷が、「守護者の絆」では、二人の関係がより明確に親密になるまでの意識の変化が描かれていて、どちらもより世界観が深まる内容になっていて、改めてこのシリーズにおける緻密さとスケールの大きさに深いため息です。
他のインペリアルと騎士もゲストですがオールスター出演。今までの物語を思い出し、改めて萌えをかみしめてしまいます。
キースとフェンリルが彼らと出会うシーンがドラマティックですごくよかったです。

いつも素晴らしいと思ってしまうのは、葛西リカコセンセのイラストなんですよね~今回もどれをとってもステキでどれもガン見です。ハンパなく萌えます。

続編を楽しみにしています!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 六青みつみ
感想投稿日 : 2014年7月11日
読了日 : 2014年7月11日
本棚登録日 : 2014年7月11日

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