少年はスワンを目指す

著者 :
  • リブレ出版 (2016年8月19日発売)
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本棚登録 : 104
感想 : 8
4

2004年発売の作品に、改稿+書き下ろし加えた新装版。イラストも寿たらこセンセから変更されていて新鮮なかんじに。

無口だけどモノローグ饒舌wな、ワンコ系高校生の原×ツンツンニャンコ系、喋らなければ王子様高校生の櫛形。
センセの学園ものと言えばアニメ化も決定した「カブキブ!」が代表作ですが、こちらもバレエをモチーフにした学園ものです。でも、あくまでもBL枠なのでどちらかというと芸能よりもラブの比重多めwそこが楽しかったりしました。

学園祭の出し物、というお題の持つ、学園ものならではの面白さとワクワク感がいいです。
バレエ未経験者の男子が困惑しつつも、わちゃわちゃしながらひとつになって頑張る姿に胸がキュンキュンします。
特にオカンな委員長のタカアキがイイ人すぎて…!お父さんとモメてる姿に彼もまた悩める高校生なのだと思えたり。
原や櫛形も、自身のことや恋愛、そして家庭事情に悩みながら成長していく姿に青春だな~と羨望してしまいましたw
彼らが抱えていることを深刻ムードにしないで、さらっと描いていたのも重くなりすぎないでよかったです。
…とか言いながら、胸アツになって何度もうるうるしてしまいました…w

原のモノローグがギャップ感あってよかったです。櫛形が好きすぎるのがめちゃくちゃ伝わってくるw
櫛形も口は悪いけど、ほんとにいじらしいくらい原のこと想っていて、かわいかったです。
初めてのH(ふれあい?)がドキドキ感MAXで萌えました!

書き下ろしは大人になった原と櫛形と委員長の話でした。
こういうエンディングはやっぱりセンセらしいなと。よかったです。
カバー下、かわいかったwww

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 榎田尤利
感想投稿日 : 2016年8月24日
読了日 : 2016年8月24日
本棚登録日 : 2016年8月24日

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