キケンなお隣さん (Dariaコミックス)

著者 :
  • フロンティアワークス (2010年7月22日発売)
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本棚登録 : 231
感想 : 21
4

初コミックスみたいでしたが、期待以上の作品でした。
まず、絵が綺麗。これはこの作家さんの最大の武器ですよ。ペンタッチも繊細で、デッサンも正確で、絵柄が魅力的です。

2編収録されていて、1本は「キケンなお隣さん」シリーズ。隣の奥さんと不倫しちゃう、ちょっと下半身の軽い年下ノンケ×その隣の奥さんのダンナで後に離婚する超女王様ゲイ。
この受のとんでもない黒さが、もうゾクゾクきます。狙った獲物は用意周到、確実にモノにするワルワルな妖艶受。
妻の不倫で離婚、会社も辞めた!!ことをネタに、奥村に強引に奪われてしまうちょっとまぬけな遠藤クン。
絵の綺麗さに惑わされて、コメディだということをすっかり忘れて読んでたから、もう途中から大爆笑。笑いすぎた。

奥村の悪女ぶりにやられっぱなしの遠藤と片上が、健気で気の毒で、しかも最高に笑えます。
でも、奥村のおかげで恋愛も会社経営も、とっても順調に発展して、遠藤はまあ幸せなんじゃないかと。
フェロモンダダ漏れで「社内エッチといえば社長デスクだろ」なんて奥村に誘われたら、遠藤は腰砕けに決まってるよね。

片上の扱いがあんまりで、気の毒で笑が止まらない。あんなにかっこいいのに…

もう1本は、産婦人科医×学生。
律は若くて恋も経験不足だから、ひとりでぐるぐるして、素直になれなくて、でも根はかわいくてイイ子です。片や、医者の池内は、経験も豊富。律を「ワガママも全部きいてあげる」なんて甘やかして、大人の男として接していたのですが…
ストーリーはどうってことないですが、甘い雰囲気はなかなか。

これからに期待できる作家さんです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 七海
感想投稿日 : 2011年3月11日
読了日 : 2011年3月11日
本棚登録日 : 2011年3月10日

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