木原センセの作品目当てです。
2013年9月号の「ラブセメタリー」に引き続き、またもや登場。しかも堂々の巻頭36ページです。きっと前回腐女子により部数が伸びたんですね…??
「あのおじさんのこと」
キャッチは、『BL界の鬼才が描く、答えのない愛のゆくえ。』
答えがないというか、救いがないというか。センセのBL作品の後日談書き下ろしあるいは薄い本がない生殺し状態とでも言えばいいかも。BLではありませんが、おっさんが多数登場。
「ラブセメタリー」と視点を変えてリンクするストーリーでした。
出版社の契約社員の伊吹は、死亡した伸さんというホームレスの男の秘密を偶然知ってしまいます。最初は何故ホームレスになったのかという、おっさんたちの経緯に興味が湧いて調べ始めたのが、次第に闇の部分まで知るはめになり…
他人事だと思っていたことが気がつけばそうではなかったという、後味の悪さが超絶品物です。問題作。
人の評判、間接的な情報、そして思い込みで形成される人物像はとても曖昧で、善人にもなれば悪人にも成り得ます。誰も知らない裏の顔ってのもありますよね…
善行と悪行の区別って一体どうやってつけたらいいんでしょうか?
つくづく考えさせられました。
まだ、究明されるべき謎がいろいろありそうなので、ぜひとも続きを期待しています。
他作品は未読ですので、★は木原センセについてです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
雑誌
- 感想投稿日 : 2014年4月21日
- 読了日 : 2014年4月21日
- 本棚登録日 : 2014年4月21日
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