楽しみの社会学

  • 新思索社 (2001年1月1日発売)
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本棚登録 : 171
感想 : 11
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卒論のために読みました。といってもまだ読み途中ですが・・。チクセントミハイは,全人的に行為に没入しているときに人が感ずる包括的感覚をフローと呼びます。そして,このフローの概念で,ゲームやスポーツがなぜ楽しいのかを明らかにしていきます。フローが生まれる条件として説明された部分を言うと,「行為の中に含まれる挑戦水準が行為者の技術水準を上回れば心配や不安が生じ,その逆であると退屈が生じる。両者がつり合うところに実在感に満ちた楽しい状態 (フロー状態)が生じるつまり,倦怠と不安を越えて楽しさがある。」だそうです。ゲームやダンス,スポーツなどには,競争の要素や,現実にないものへの挑戦や,めまいのような感覚などを含んでいます。これらの要素がその行為を楽しいと思わせるものとなっているようです。この本を読み終わるころには,勉強を楽しいと思える方法が見つかるといいな・・と思いながら読んでいます。(畑田)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 卒論テーマのヒントを探す
感想投稿日 : 2009年1月14日
本棚登録日 : 2009年1月14日

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