本当に残酷な中国史大著「資治通鑑」を読み解く (角川SSC新書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川マガジンズ (2014年9月10日発売)
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本棚登録 : 108
感想 : 15
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著者曰く、「中国人は善悪のレンジが非常に広い」とのことですが、この本では、日本人としての感覚では「悪」の部分がたくさん取り上げられています。

が、善悪はあくまでも相対的であったり、時代や土地によって左右されたりするもの。
そういう目で見た方が、中国人の本質が見えてくるように思いました。

確かに行為そのものだけを見れば「残酷」な事象がたくさん取り上げられていますが、そこに至る過程は、完全に同意ではないものの、納得できる部分が多々あるように思います。
そういう意味では、人間は、多少の時代の違いや土地の違いでは、変わらないのかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館で借りた本
感想投稿日 : 2015年5月25日
読了日 : 2015年5月25日
本棚登録日 : 2015年5月25日

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