ディティールが楽しい、連作短編集。
表題作の李白老人の「電車」は見事な壮麗さだし、三話目でヒロインが鯉のぬいぐるみを背負う姿はたまらなくキュート。
物語としては単に青年が乙女を追いかける、それだけなのだけど、それだけのことも言葉と想像力を尽くして描くと愛らしい作品になるんだなぁ。
古本市の神様なんて、発想がとても素敵。
ただ、相手の意思を確認もしないで付け回す主人公には最後まで苛立ったけど…。
節子、それシャイやない。自己中や。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年7月14日
- 読了日 : 2016年7月14日
- 本棚登録日 : 2016年6月26日
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