この短編集を読むのは確か3度目か4度目で、前回読んでから大分時間が経っているのだけど、久々に手に取った瞬間に「燦雨」のラストシーンが鮮やかに頭に浮かんだ。
心臓の深いところに潜り込んでいる棘のようで、でもそれは痛みではなく、厚い雲に切れ目を入れて一筋の光を呼ぶような愛の強さ。
読み直してもやっぱり色褪せていなかった。
しばらくこの読後感に浸りたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年10月3日
- 読了日 : 2010年10月3日
- 本棚登録日 : 2010年10月3日
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