読み易い本だった。
昔話を下敷きにして語り直すという手法も面白い。
また、バラバラに見えた短編の繋がりが見えて来た時は心躍った。
ただ、下敷きになった昔話との関係がどれも中途半端に思えた。
どれも多分、触発されたものではあるのだろうけど、先に書きたいものがあって、そこに昔話をやや強引に絡めた感がある。
終末の近い地球、宇宙に逃げ出せるのは一握りの人間だけ、という設定でこの作者が描く人間関係だけで充分面白かったので、昔話を絡める必要はなかったような…。
とはいえ、毎作何か面白いことをしようと試みている作者の意欲を尊敬する。
これからも期待してます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年8月31日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年6月17日
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