原作の小説を読んだ後で映画版を見て納得が行くことは、正直あまり多くない。
小説が特に気に入っている時は尚更だ。
このカポーティの「草の竪琴」の映画版は、原作が大好きで恐る恐る見てみたところ、珍しくなかなか気に入った作品。
登場人物の描かれ方が丁寧で、原作のコミカルな感じも忠実に受け継いでいる。
原作から変えられている部分もあり、原作よりも感傷が過ぎる感もあるけれど、「古き良きアメリカ」の情景がとてもいい。
主人公エドワード・ファーロングの演技が繊細でコリンにぴったりだった。
ただ、ネットでこの映画の感想として、
「自身が美男子だと信じていたカポーティは、自分がモデルであるコリンが美少年に演じられたことに、天国で満足していることだろう」
というのがあって吹き出した。
良かったね、カポーティ!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年1月31日
- 読了日 : 2014年1月31日
- 本棚登録日 : 2013年12月28日
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