猫の客 (河出文庫 ひ 7-1)

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著者 : 平出隆
sumireさん 日本文学   読み終わった 

“小さな仄白い影”と、独特のたたずまいの稲妻小路、家の記憶と庭の匂い。
 かように日本語とは繊細で柔軟性に富み、力強い言葉であったのだと打ちのめされてしまう。そして「詩人」とはかくもこのように言葉を愛し、言葉を研ぎ澄ましているのかと、立ち止まり考え込んでしまう。遠方より来る友を迎えるような歓喜と、それと同時に淡い絶望感のようなものを感じるとしたら、それは作品へ向けられたものではなく、己の才のなさを悟らざるを得ないことに由来する嫉妬によるものだろう。
  日本語とは、”ことば”そのものの美しさを愛でることができる稀な言語だったのだと思いあたる。

レビュー投稿日
2010年12月29日
読了日
2010年12月29日
本棚登録日
2010年12月29日
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