『風立ちぬ』
ジブリの映画は観ていないのですが、あらすじだけはなんとなく知っていて、
飛行機設計者のお話なんだよなぁと思って読んだら、
全然飛行機設計者が出てこなくて、
主人公はたぶん小説家っぽい感じの人で、
ヒロインの名前も菜穂子じゃなくて節子という名で驚きました。
ヒロインの節子さんは病気のためにサナトリウムに療養していて、
主人公はそれに付き添っています。
死がすぐそばにある状況で、今が幸せだと言っている二人がなんとも言えず、
文章には書かれていない二人の心情を想像すると切なかったです。
『菜穂子』
この作品はすごくバラバラバラっとしている印象です。
菜穂子の母親の手記から始まり、それを読んだ数年後の菜穂子の描写があり、
菜穂子の幼なじみの描写があり、さらに菜穂子に戻るというような構成で、
章ごとに独立しているとも言えるし、
それを通して読んでいくと菜穂子という女性の少女時代から大人になった後の姿が浮かび上がります。
この菜穂子の心情というか、ぽろっと思ったことを書いてある部分にすごく共感しました。
改めて、女心って複雑ですよね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説。
- 感想投稿日 : 2013年11月3日
- 読了日 : 2013年11月3日
- 本棚登録日 : 2013年11月3日
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