かな~りミーハーな しをん流文楽案内(笑)
文楽なんて 敷居が高そうだし、とっつきにくいし、どこから攻めればよいのやら・・・私も含め、日本人のほとんどの人が こんなもんだと思います。
ところがどっこい、この本はいきなりの「楽屋訪問」から始まるのである。読者は いきなり基礎知識もないまま 楽屋に連れて行かれ、何が何だかわからないまま、しをんさんの熱の高さにまきこまれ、読み終わる頃には すっかり文楽を見たくてしょうがなくなっているという、なんとも オソロシイ本なのであります。
「仮名手本忠臣蔵」「女殺油地獄」などの あらすじも紹介されており、これまた しをんさんのツッコミが 満載で、実に楽しい。
というか、伝統芸能に ツッコんでいいのだ!!と、目からうろこでした。堅苦しい上から目線の解説ではなく、観客として素直に楽しみ、驚き、憤慨し、手に汗握る・・・そんな語り口だから この本は楽しいのだなあ。
いつの日か 文楽を生で見てみたい。そう思わせてくれる本です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
三浦しをん
- 感想投稿日 : 2014年1月31日
- 読了日 : 2014年1月26日
- 本棚登録日 : 2014年1月26日
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