あやつられ文楽鑑賞

著者 :
  • ポプラ社 (2007年5月1日発売)
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本棚登録 : 534
感想 : 108

かな~りミーハーな しをん流文楽案内(笑)

文楽なんて 敷居が高そうだし、とっつきにくいし、どこから攻めればよいのやら・・・私も含め、日本人のほとんどの人が こんなもんだと思います。

ところがどっこい、この本はいきなりの「楽屋訪問」から始まるのである。読者は いきなり基礎知識もないまま 楽屋に連れて行かれ、何が何だかわからないまま、しをんさんの熱の高さにまきこまれ、読み終わる頃には すっかり文楽を見たくてしょうがなくなっているという、なんとも オソロシイ本なのであります。

「仮名手本忠臣蔵」「女殺油地獄」などの あらすじも紹介されており、これまた しをんさんのツッコミが 満載で、実に楽しい。
というか、伝統芸能に ツッコんでいいのだ!!と、目からうろこでした。堅苦しい上から目線の解説ではなく、観客として素直に楽しみ、驚き、憤慨し、手に汗握る・・・そんな語り口だから この本は楽しいのだなあ。

いつの日か 文楽を生で見てみたい。そう思わせてくれる本です。












 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 三浦しをん
感想投稿日 : 2014年1月31日
読了日 : 2014年1月26日
本棚登録日 : 2014年1月26日

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