アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2006年12月21日発売)
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感想 : 3826
5

「一緒に本屋を襲わないか?」
「神様を閉じ込めに行かないか?」
悲しい。けれど、ポップで楽しい会話で切なくって悲しいお話。
この作品で、ブータン王国のいろんなことを知るようになった。

ブータン王国からの留学生ドルジ。彼に日本語を教えた川崎。琴美。ペットショップの麗子さん。
で、主人公は名前なんだっけ?・・・僕こと「椎名」。

小さな姉弟のレッサーパンダを盗む計画が聞こえてしまっても、聞こえないように「頑張れ」って琴美が。
何気なく、人や子犬を助ける。それが当たり前だから。当り前だからそそうするドルジがね。
いい。「まあ、小説の話だから」と気取ったりするのが嫌になるぐらいに。
琴美に好きなものが他にもっとまともなものがないのか聞かれ、「ドルジと琴美」と即答する川崎がね。
好きだな。

椎名は、「読者」だな。


この作品に関しては、キャストの良さもあって、良い映画に仕上がってると思います。
「ゴールデン・スランバー」も「陽気なギャング」も僕的にいまいちだっけど・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年6月6日
読了日 : 2017年4月3日
本棚登録日 : 2017年4月3日

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