一本の太いストーリーの幹があるような話ではなく、大きく分けて3つの話がコンバインドしている。
それは中島らもが積極的にそうしたかったわけではなく、連載の都合で話を編集者と詰めていく中でそうなったに過ぎない、いわばプロの事情である。
博学にして物書きのプロたる中島らもの書くこのエキゾチックホラーエンターテインメント小説はその場その場の盛り上がりを楽しめる週刊漫画のようなつくりをしていてあっちへこっちへと読者の興味は振り回される。3部を通しで一気に読めばそれはかつてない体験になるはずだ。
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- 感想投稿日 : 2012年9月24日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年9月24日
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