放浪の戦士 <4> デルフィニア戦記 第1部 中公文庫 (中公文庫 か 68-4 デルフィニア戦記 第 1部)
- 中央公論新社 (2003年4月24日発売)
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感想 : 54件
第一部完結、大団円の巻です。
リィの「おみやげ」は何度読んでも笑ってしまいます。でも、騎士道的にこれって良いの? デルフィニア戦記を読んでいると、(今後の巻でも)どこまでが「卑怯な戦い方」でどこまでが「奇抜な素晴らしい戦術」と見なされるのか、さっぱりわかりません。
女官長カリンの劇的告白も、なんとなく私には読めちゃったけど、それでも緊迫のシーンは面白かったです。
そして出世の道具云々と言った、カリンのユベールへの思いには泣かされます。また二十四年の歳月を経て、事件の真相に辿り着き、無事復讐を果たしてなお苦しむカリンに、「俺ではユベールの代わりにならないかもしれんが、あなたの役目はこれからだ」と言うウォルも、泣かせます。
仇敵ペールゼンも、ただの悪役かと思いきや、意外な死に様が心を打ちます。
ブルクス、イヴン、ジルなども存在感強く光っていて、非常に好きな一冊です。次巻から、王女グリンディエタ・ラーデンの活躍、期待膨らませつつ再読します。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年3月4日
- 読了日 : 2016年3月3日
- 本棚登録日 : 2016年2月22日
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