零式戦闘機 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1978年4月3日発売)
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本棚登録 : 764
感想 : 77
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〜13.10.22
日本の航空技術が世界を超えたことを零戦によって示された。それまで日本は海外の技術の真似でそれが最善だと考えてた。九六艦戦で追いつき、零戦で抜いたという印象を持った。
その零戦の質に賭けて日本があの大戦に突入していったようにも思える。

アリューシャン海戦でその質の神秘性が薄らぎ、日本全体の神秘性も失われアメリカの物量による押しに負けたように思う。

また、その戦争の裏でどのように製造されていたかもしっかりと描いている。戦場の側面と実際の製造現場の2つの側面からより客観的に零戦について知ることが出来た。
また牛車の輸送からも日本自体の未熟さも感じさせ、逆に零戦という世界水準を超える技術を持ったことの日本軍の思いの強さがあると思った。

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感想投稿日 : 2013年10月23日
読了日 : 2013年10月23日
本棚登録日 : 2013年10月8日

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