傲慢で悪童と呼ばれるくらいヤンチャで、ハチャメチャな性格をしていたが、ナッシュはそういった(一般的には)ネガティブな要素を補って余りある天才的な頭脳を持っていた。しかし山か高ければ谷深しとはよくいったもので、自分の思うようにいかないと、社会的には充分成功しているようにみえるのにもかかわらず、深い絶望に襲われることがしばしばあったようだ。
それが数学界のノーベル賞であるフィールズ賞逃すなどといった直接的な理由な、他さまざまな間接的理由、遺伝的理由によるものなのかはさだかではないが、彼は所謂精神分裂病を患ってしまう。プリンストンでいまなおファントム(幽霊)と呼ばれひっそりと暮らしているが、それでも彼はやはりまぎれもない天才的な閃き(ビューティフルマインド)をもっていたのである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・文学
- 感想投稿日 : 2010年11月25日
- 読了日 : 2010年11月25日
- 本棚登録日 : 2010年11月25日
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