題名がいい。新潮のクレストブックはどれも装丁がいいよなあ。その名の通り鉄道での忘れ物を管理している所で働いている青年が主人公。ちょっと予想してたのとは違った話だったけど、これはこれでよい。遺失物をめぐるミステリーみたいな感じかと思っていたのだが。どちらかというと人間関係、どう関わりあっていくかってとこか。丁寧な数学者の「刺さった矢は抜けるけど、言葉は永遠に突き刺さったままだ」という言葉が印象的。そんな言葉を二度と使わずにいられたらいいのだけれど。
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- 感想投稿日 : 2007年7月29日
- 読了日 : 2007年7月29日
- 本棚登録日 : 2007年7月29日
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