ライフ・イズ・ベジタブル: オイシックス創業で学んだ仕事に夢中になる8つのヒント

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2012年6月1日発売)
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感想 : 52
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楽しそうな起業家。とりあえず始めた起業家。エリートからかけずり回った泥臭い起業家。
実行力、行動力がすべてを作ることがためになる本。いけてます。未来を作っていくのはこのような人であると思う。

以下レバレッジメモ

レールオリレナイコンプレックス
とはいえ不安もあった。いったん社会に出てビジネスを学びもう一回起業しようという段になった時自分は躊躇するのではないか。そう思った背景には僕のレールオレナイコンプレックスがあった。私立の中高一貫校から現役で東京大学に入り大学院まで進んできた。院への進学のあたりから一つのレールの上に乗っている自分,そしてそのレールから降りることにきっと臆病である自分に対して,僕はある種の劣等感を抱いていた。世間でいういい大学に入っていい会社に入って出世競争まっただ中というレールから降りられないかもしれない自分が怖かった。
何をやったらいいのか分からないという状況の時に,何から手をつけるか,僕が会社員時代に得たスキルの中でそのあとベンチャー経営者として一番重宝することになったのはこの問題解決のスキルだったように思う。具体的には目の前の状況を俯瞰して,解くべき問題を明確に設定し,その問題を細分化して小さな問題にしていく。つまり、目の前にある大問題を,小問題にするのである。大きな問題と小さな問題では解きやすさが違う。小問題にわけることによって,何が分からないか,分かるために何をすればいいかが考えられるようになるのである。
人生最大のリスク
どうしたら仕事のモチベーションをあげられるか?このような質問を20代の方から受けた時、その答えを自分が持っていないことに気づき、はっとした。夢中に仕事をずっとやっていて,仕事へのモチベーションはずっと高かったので,モチベーションをあげるための特段の工夫をしてこなかったからだ。夢中になっていればモチベーションをあげる努力は必要ない。いまモチベーションがあがらないという人は,これまでの人生を思い返し,自分が何に夢中になっていたかを思い出し,分析し,そのエッセンスを抽出してみて欲しい。何に夢中になれるかは,人によって違う。仲間と一緒に達成することに夢中になる人もいれば,社会に役立つこと,二夢中になる人もいる。あるいは競争で一位になることに夢中になるという人もいるだろう。自分が夢中になれるのは一体なんなのかを発見出来たら,今の仕事の中にそのエッセンスを探してみる。そしてそのエッセンスとふれあう機会をより多くするような仕事の仕方を考えてみる。すると、どんどん夢中になり,モチベーションは自然にあげられるのではないだろうか。もし今の仕事にそのエッセンスを全く見いだすことが出来ないようであれば,転職や起業などにチャレンジするのもいい。人生における最大のリスクは何も夢中にならないまま人生が終わるリスクだと僕は思う。リスクをとらない人生こそ,リスキーなのではないか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年9月17日
読了日 : 2012年9月17日
本棚登録日 : 2012年9月17日

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