着ぐるみ殺人事件。とくくるにゃちと乱暴か。今でこそCSIやらクリミナルマインドやら殺人事件を舞台にしたドラマは量産されているが、少女漫画でこれを描いた清水玲子って実はすごいんじゃないかと思う。は、さておき。「しっかり支えないと「向こう側」に堕ちていってしまいそうに頼りなく見える」秘密を人に貸したところ、漂うBL臭が受け付けないと言われたことがあったが、こういうあたりがダメな人はダメなのかと思ったり。も、さておき。「「秘密」は形を変えて姿を現す」己ですら秘密を保持しきれるかと言ったら、年月を経たら保持しきれないわけで。思わぬ形で露呈したら動揺もする。「はじめて薪さんに証拠を改ざんさせてしまったー一人の少年の自尊心を守るために」青木のこういう青臭さって育ちの良さに通じて、なんというか殺伐とした仕事の第九の中で必要な存在なのかと思ってみる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
清水玲子
- 感想投稿日 : 2016年7月23日
- 読了日 : 2016年5月19日
- 本棚登録日 : 2016年5月19日
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